始めは誰もが初心者です。キャンプ慣れしている人には当たり前のマナーでも、キャンプを始めたばかりの初心者は、知らないうちにマナー違反な行動をしてしまうこともあります。
そしてそれがきっかけでキャンパー同士でトラブルになったり、キャンプ場を管理している方にも迷惑がかかることがあります。
しかし、予めキャンプにおけるルールを知っておくことでそれを防ぐこともできます。
やはりお互いルールを守ってこそ、安心してキャンプを楽しむことができます。そして自然にも優しいキャンパーを目指しましょう‼️
今回は、キャンプにおけるやってはいけないNG行為やルールについてご紹介していきます。
キャンプで守るべきマナー9選
キャンプを楽しむ為には、皆がマナーやルールを守る事が大切です。 初心者の方も、そうでない方も今一度マナーやルールを確認してみましょう。
①キャンプ場では挨拶をしよう
挨拶というのは、コミュニケーションの基本であり、キャンプに限らずどんな場面においても大切なものですね。
特にキャンプシーズンになると、キャンプ場を利用する人も多くなるので当然、テントの距離なども近くなります。
黙って何も言わずに近くでテントを張られてしまうよりも、何か一声かけるだけでもお互い気持ちがいいですね。
また、キャンプ場では残念なことに盗難の被害もよくある話です。顔見知りになっておくことで、怪しい人が自分のテント周りをうろうろしている時にお隣さんが声をかけてくれるかもしれませんし、目撃者となって協力してくれることもあるかもしれません。
ベテランキャンパーなら、色々教わることができて、有意義なキャンプになるかもしれませんね。
②人のサイトを横切らない
自分のテントを立てているキャンプサイトは、いわば期間限定の個人のプライベート空間です。
他のキャンパーが設営しているキャンプサイトを横切る行為は、他人のプライベート空間に勝手に土足で入り込む行為になってしまいます。
テントやタープなどのロープに足が引っかかる危険もありますし、他のキャンパーがのんびり過ごしているのを邪魔することにもなりかねませんので、テントサイトを横切る行為は絶対行わないようにしましょう。
③キャンプの消灯時間を守ろう
ほとんどのキャンプ場では、ランタンの灯りを消して静かに過ごす、就寝時間が決められています。
その時間帯はキャンプ場によって様々ですが、一般的には夜10時~翌朝7時ごろまでとされています。
この時間帯に大きな声を出して話していたり、音楽やラジオなどを流したりすると、マナー違反となりますので、気をつけましょう。
テントで寝泊まりをしてみるとわかるのですが、夜間のキャンプ場は、自分が想像している以上に音や声が響きます。
他のキャンパーの睡眠を邪魔することがないように注意する必要があります。
目安としては、夜7時ごろには夕食をとり、9時ごろには就寝の準備をし始めるといいでしょう。
④車のドアの開閉には注意しよう
普段はあまり意識をすることのない車の扉の開け閉めですが、テントの中で眠るキャンプでは思いの外、その音が大きく気になります。
実際にキャンプをしてみると感じるかと思いますが、テントと言っても布一枚を隔てているだけであって、ほとんど外にいるのと変わりありません。
静かになった朝・晩のキャンプ場では特に音が響くので車のドアの開閉には注意を。極力開け閉めはしないように心がけましょう。
⑤責任もってゴミは処理しよう
キャンプで出たゴミは持ち帰ることが基本のマナーです。
しかしキャンプ場によっては、ゴミ捨て場が用意されていることもありますので、その場合はきちんと分別をして、ルールを守って処理をしましょう。
驚くべきことですが最近、壊れたり、使わなくなったキャンプ道具をキャンプ場に放置してそのまま帰宅してしまう粗大ゴミの不法投棄が問題となっています。
運営の方の土地を借りているということを意識して、必ずゴミは残さずに帰るようにしましょう。
⑥炊事場に残飯を残さない
多くのキャンプ場には共同で使う炊事場があります。食器を洗う場所です。
その炊事場の排水溝に、自分たちが食べ残した残飯を流してそのまま置いて行ってしまう人たちがいます。
自分のゴミは自分で処理するのが当たり前なので、これはとてもマナー違反です。残飯は自分たちのゴミ袋に入れ、責任持って捨てるようにしましょう。
⑦焚き火台を使い、炭はきちんと処理しよう
薪を燃やし暖を取ったり、それを燃料にして料理を作ったり、焚き火はキャンプには必須のものといえるでしょう。
ただ、地面の上に炉を組んで焚き火を行うと、芝を燃やしてしまったり、地面を傷つけてしまったり、自然へのダメージを与えてしまいます。また、山火事への延焼や景観を悪くしてしまったりするので、禁止となっているキャンプ場が多いです。自然を守る為にも、焚き火台を使うようにしましょう。
また薪や炭を燃やし切った灰は、キャンプ場にある灰捨て場、もしくは完全に消化をして指定の分別に従って処理をしましょう。
ただ、ブッシュクラフトのアウトドアスタイルを好むキャンパーが野営する場所や、河川敷などでは灰捨て場がありません。そんな時に火消し壺があれば、早く安全に消火したあと、そのまま灰や燃え残りの炭などを持ち帰ることができるので便利です。
〈火消し壺の役割〉
火消し壺の役割は大きく分けて3つあります。
1️⃣炭や薪の消火
火消し壺は、容器を密閉することにより酸素を遮断し消火します。
まだ火がついている薪でも、赤々と燃えている炭や熾き火でも、容器に入れてフタをすれば、すぐに消火することが可能です
2️⃣消火した炭や薪の持ち帰り
燃え残った炭は、消し炭といわれ、次の火付け時には着火しやすくなっています。キャンプで残った炭や薪は持ち帰り、次回のキャンプで使えば火付けがとても楽になります。
3️⃣次回の火起こしに使える炭の保管
ビニール袋や段ボール箱に入れて保管しておくこともできますが、保管中や車の移動中に破れる可能性もあります。
火消し壺で保管すると他の荷物とぶつかって脆くなった炭が割れる心配もほとんどありません。
⑧夜に車のエンジンをつけたままにしない
特に夏キャンプの場合、夜は暑くて寝苦しいですね。そんな時「車のエンジンかけて冷たいエアコンの風にあたりた〜い」なんて思ってしまいますがこれもNGです。
エンジン音もうるさいし、地面の振動が伝わって、これまた寝てる人にとっては大迷惑です。暑さ対策を事前にしっかりとりましょう。
⑨自然のものを荒らさない
焚き火には枯れ葉や枝などを入れると着火しやすくなりますが、落ちているもの限定です。葉っぱをむしったり、木の枝を折って使ったりする行為は絶対にやめましょう。
また、咲いている草花の上を歩いて踏み潰してしまったり、草花が綺麗だからと勝手に摘んでしまったりしないようにしましょう。
キャンプ時のトラブル対処法
自分がいくらルールやマナーを守るように心掛けながらキャンプを楽しんでいていても、マナーを守らない人がいて、トラブルに発展してしまうケースもあります。
しかし、キャンパー同士でケンカになってしまうと、せっかくの楽しいキャンプが台無しですよね。
迷惑な行為を注意する場合は直接伝えるのではなく、なるべく管理人さんに伝えてもらう方がトラブルになりにくく、無難な対処方法といえます。
まとめ
いかがでしたか?
キャンプに慣れているキャンパーにとってマナーを守るのは当たり前なのですが、初心者の方々はSNSやアニメなどの影響を受け、軽い気持ちでキャンプを始めたりする人も多く、マナーを守れていない人もいるというのが現状です。
キャンプ場でマナー違反をしてしまうと、他のキャンパーの人とのトラブルを招く可能性もあります。そうなってしまったら、せっかくの楽しいキャンプも台無しですよね。
また、自分たちが利用したら終わりというわけではありません。これからも利用する方々はたくさんいます。
皆がキャンプを楽しく続けていけるよう常に周りや環境のことを配慮しながら、
「たかがマナー」などと思わず、小さなことかもしれませんが、一人ひとりがきちんとマナーを守るということが非常に大切になります。
もし、キャンプをする上で何かわからないことがあれば、恥ずかしいと思わず遠慮なくキャンプ場のスタッフの方々に質問をすることが一番です。
たとえ悪気がなく意図的でなくても、無意識のうちにルールを破ってしまっている可能性もあります。そうならないためにも、不明点や、マナーやルールに関することも含めて積極的に確認をするようにしましょう。