キャンプと言えば、一般的にテント内で読書をしたり、焚き火や夜空を眺めたり、川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾けてリラックスしたりとキャンプ場での過ごし方もどんどん多様化しています。
そんなキャンプをより楽しむ為におすすめしたいのが『渓流釣り』。いつものキャンプに渓流釣りを加えることでキャンプの楽しさが2倍に3倍にもなります。
今回は渓流キャンプの魅力や渓流釣りを楽しむ為のコツ、体験談なども紹介していきたいと思います!
渓流キャンプの魅力
魅力1️⃣釣りとアクティビティを楽しめる
渓流キャンプの魅力は、なんといっても釣りとアクティビティを楽しめる点です。
魅力2️⃣釣った魚をその場で調理し食べれる
釣った魚はその場で調理し、キャンプの食事としても楽しむことができます。自分で釣った魚が格別なのは間違いないでしょう。
魅力3️⃣サバイバル体験ができる
自分で火を起こし、餌を見つけ、食事を現地調達するという今流行りのサバイバル体験もすることができます。
渓流キャンプに必要な道具
渓流キャンプでは基本的なアイテムは普通のキャンプと変わりません。
服装と靴
水辺でのキャンプなので、防水性や速乾性の高いものが適しています。
靴は濡れた場所でも滑りにくいフェルトスパイクやスパイクブーツがおすすめです。
釣り竿
渓流釣りは一般的には渓流竿を使用しますが、バス釣り用のトラウトロッドや海釣り用ののべ竿や投げ竿を流用出来ます。
フローティングベスト
渓流釣りは流れが早い渓流で行う釣りです。
ベストに入れて餌やルアーなどの小物を持ち歩いたり、足元を滑らせて川に落ちる危険性があるので、フローティングベストを着用しましょう!
渓流キャンプの注意点
渓流キャンプは基本的にはキャンプ場での幕営ですが、それでも高原などのキャンプ場とは環境が違うので渓流キャンプなりの違う注意点がいくつかあります。
河川の増水
一般的なキャンプとの1番の違いは川に近い事で起こる危険です。河川の増水は渓流では特に危険です。
山間部に降った雨が短時間で集中するため「鉄砲水」と呼ばれる非常に急激な増水が発生する場合もあります。
山の天気は変わりやすいと古くから言われているくらい天候はすぐに変化しますので、雷雨情報など気象状況の把握はとても重要です。増水を想定した場所をキャンプ地として選定しましょう。
アブ、ブヨ、ヤマビルなど
渓流キャンプでは普段の生活ではあまり見ない虫と遭遇します。
アブやブヨは渓流でよく見る虫です。噛まれるととても痛くて腫れる時もあります。しかも刺されると1週間以上痒みが続き、熱を持ち腫れます。
刺される時は気が付きにくいので、虫に刺されないような服装や虫よけスプレーで対策する事が重要です。
釣りポイントを巡ってのトラブル
釣りをするポイントはだいたい決まっているので、他の釣り人が多い時はポイントを譲り合うなど、トラブルにならないよう気をつけましょう。
また、釣る場所が近いと糸が絡まる危険性もあります。一定の距離を空けつつ、釣りを楽しみましょう。
テント不在時の盗難
釣りに出かける際、長時間テントを離れますよね。そんな時に気をつけたいのが盗難です。
盗難対策として、テントを不在にする時は、誰かがいるような工夫をすることが大切です。例えば音楽を小音量で流しておいたり、靴を余分に用意してテント前に置くことで、「人がいますよ」というのがアピールでき、盗難予防になります。また、テントに鍵をしておくことも盗難予防に繋がります。
ルールを守らないと罰則がある
大声で騒がない。ゴミは持ち帰るなど河川によって定められたルールがあります。
その為、場合によっては罰則を受けることがあるので、事前にルールを確認してから、釣りをするようにしましょう!
渓流は足場が悪く流れが早い
釣りをしたり、水遊びをしていると水の中に足を入れる事もあります。
渓流は流れが早いうえ、足場が悪く滑りやすかったりするので、移動は慎重にしましょう。滑りにくくする為にウォーターシューズなどもあるといいですね。
渓流キャンプの魅力、必要な道具、注意点がわかったところで、渓流キャンプの醍醐味である
渓流釣りについてみていきましょう‼️
渓流釣りで釣れる魚
渓流釣りで釣れる魚で一般的なのは、イワナ・ヤマメ・アマゴなどです。
天然魚は川の上流部に生息している事が多く、塩焼きにして食べるのがおすすめです。
渓流に住んでいる魚は上流から流れてくるエサを捕食しているので、速い流れが急にたるむ部分や白泡の下など、エサを捕食しやすい所に隠れています。
他にも支流の合流部など有望なポイントが有りますが、水温が低い早春は流れの緩い部分が狙い目です。新緑の頃から速い流れの中でも釣れることを覚えておきましょう。
遊漁券、時期・禁漁期間
渓流釣りが可能な河川は、基本的には漁協の管理下にあります。
その場合、必ず釣りをする前に遊漁券を購入する必要があります。遊漁券はコンビニや自動販売機、取り扱い店で購入可能です。
遊漁券は必ず首の後ろなど「分かりやすい場所」に身につけておく必要があります。
渓流釣りのスポットや時期によっては禁漁期間や禁漁区画を設けていたり、持ち帰ってもよいサイズの規定があったりしますので、事前にチェック
しておきましょう。
釣り方の種類
釣り方には4つの釣り方があります。
「エサ釣り」「ルアー釣り」「フライ釣り」「テンカラ釣り」があります。
「テンカラ釣り」は日本の古くから行われている渓流釣り独自の釣り方です。
毛ばりという疑似餌を使用したシンプルな釣り方で、竿と糸と針だけなので初心者でも挑戦しやすい方法です。
「エサ釣り」は魚の好物となるエサを針に付けて、魚を釣る釣り方です。
メリットは疑似餌ではなく、本物のエサを使用しているので釣りやすいということです。
エサがなくなってしまった時も現地調達出来るのが強みです。
渓流釣りにおすすめなエサ
ブトウ虫
渓流釣りでは最も一般的なエサです。
現地調達が難しいので釣具屋さんで購入しましょう。
ミミズ
腐葉土の中にいるエサです。
エサが無くなってしまった時は現地調達することが出来ます。
イクラ
私達が普段食べているイクラは魚のエサとしても使用可能です。
カゲロウ(幼虫)
カメチョロと呼ばれています。石の下にいるエサです。石をどけるだけで現地調達することが出来ます。
マグロの切り身
私達が普段食べているマグロもエサに出来ます。コンビニ・スーパーで調達して、好きな大きさにカットして使用しましょう。
筋子
イクラと同様に筋子でも釣ることが出来ます。
イクラが売り切れの場合には筋子を使用しましょう。
渓流キャンプ体験談【岐阜・郡上】
岐阜・郡上シャンティリゾートでの渓流キャンプ体験
30代男性 Mさん
海釣りしか経験がなく、今回渓流キャンプは初めてだったのですが、海とは違う楽しさがありとても良かったです。
川沿いにテントをたてたおかげで、すぐに釣り始めることができました。また疲れたらテントで休憩をすることもでき、暑さも凌げるので身体も気持ちもラクに過ごせました。
川のコンディションも良く、水も澄んでいてイワナをたくさん釣ることができました。
魚が釣れた時は周りの人も
「大きいですね」「おめでとう」と声をかけてくれてとても嬉しかったです。
釣りたての新鮮な魚をその場ですぐに焼いて食べることで、身もホクホクしていてまた、味も格別でした。これが渓流キャンプの醍醐味だなと思いました。
岐阜郡上は魚影が濃く、人も少なく渓流キャンプをするには穴場であり、うってつけの場所でした。またリピートしたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
いつものキャンプに釣りの要素を加えるだけで、キャンプの楽しさが何倍にもなります。
知らない人とでも釣りという共通点で楽しく釣りをすることも出来ます。
渓流釣りは興味あるけど、敷居が高くて行動できない…と考えてる人!是非一度渓流キャンプを取り入れてみてください。きっといつもとは違ったキャンプを楽しむ事ができると思います。
また、自然が好き!山が好き!川が好き!釣りが好き!渓流キャンプはそんな方々にはきっと生涯の趣味になる可能性もあると思います!
次回のキャンプに向けて是非一度考えてみてください。