雪中キャンプで人気のかまくら作り/その魅力と楽しみ方‼️【岐阜・郡上】

キャンプといえば夏のイメージが強いですが、防寒対策さえしっかりとすれば、冬のキャンプは夏のキャンプでは味わうことのできない魅力的なものがあり、楽しむことができます。

また、山に近いキャンプ場では、冬は雪が積もることも多く、普段と違った景色を楽しむことができるだけでなく、雪ダルマに雪合戦など、雪で遊べるアクティビティもたくさんあります。

なかでも特にやりがいがあるのがかまくら作りです。そして、大人から子どもまで皆が楽しむことができます。出来上がったかまくらに入れば、大人でさえも秘密基地に入りこんだ子どものような気持ちになることでしょう。

今回は、かまくらの魅力や作り方をお伝えするとともに、実際に岐阜県にある郡上のキャンプ場でかまくらに初チャレンジし、楽しむことが出来た体験談についても紹介したいと思います。

かまくら
目次

かまくらとは

かまくらはご存知の方も多いと思いますが、積み上げた雪をくりぬいて空間と入り口を作り、家のようにして、中に人が入れるようにしたものです。大きさはさまざまで一人か二人しか入れない小さなものから、十人くらいが中に入れる大きなものまであります。

 かまくらは子どもたちの雪遊びのように思われていますが、実は、かまくらとはもともと秋田県の小正月(1月15日前後)に水神様を祀る行事のことです。

かまくらの中の正面に祀られた水神様に家内安全、商売繁盛、五穀豊穣を祈り、中で甘酒をのんだり、お餅を食べたりしながらゆったり過ごします。特に秋田県横手市のものが有名で、夜に並んだかまくらの明かりが漏れる様子はとても幻想的です。

かまくらの魅力

団結力や想像力が高まる

出役割分担をして一つのことに取り組むことで、仲間意識の向上や団結力、協力することの大切さを学ぶことができます。そして完成後には達成感もありお互いの絆も深まります。

また、どんな形やデザインのかまくらにしようか考えながら作ることで、想像力も高まります。来上がったかまくらに入れば、大人でさえも秘密基地に入りこんだ子どものような気持ちにもなるでしょう。

断熱作用で中は暖かい

雪の壁は外の冷気を遮断して、かまくらの内部が冷えることを防いでくれます。またかまくらの中で七輪などを使うと火によって暖められた空気が上へ昇り、天井まで昇ると行き場を失って下に降りるという循環が起こり、雪の壁の断熱作用がこの内部の熱を外へ逃がさずにとどめるため、かまくらはとても暖かくなります。

幻想的な世界を楽しめる

かまくらやかまくらの周りにミニかまくらをいくつか作り中にろうそくを灯せば、やわらかい灯に心が癒されます。そして幻想的な世界を作り出します。

かまくらの種類

かまくらと一言でいっても、実はかまくらには大きく分けて2つの種類があります。

ドーム型

雪を小山のごとく積み上げて穴を開けて作るもの

特徴: 雪山を形成する必要があるため、シャベルが必要です。雪山に穴をあけるだけなので、細かな作業がなく簡単ですが、穴あけ作業中に崩れる可能性があります。

ブロック型

雪でレンガのようなブロックを作り、それを積み上げて作るもの

特徴: 雪のブロックを作る必要があるため、ブロック形成用の直方体の入れ物が必要です。たくさんの雪ブロックが必要になるため、作る手間が発生します。最終的にドーム状にするため、天井部分の積み上げが難しいです。

かまくらの作り方

かまくらには2種類あることをお伝えしましたが、今回はキャンプで比較的手軽に作れるドーム型の作り方について紹介したいと思います。

ドーム型のかまくら

手順① かまくらを作りたい場所に、雪用のシャベルで直径が2m程度の円を書く

手順②円を書いたところに、雪を積み上げ雪山をつくる

1m程度の高さが一般的なので、その高さになるまで山をイメージして積み上げていきましょう。

ワンポイントアドバイス☝️

積み上げる際、定期的に水をかけて雪を踏み固めると、堅い、頑丈なかまくらができます。

手順③希望の高さまで雪が積みあがったら、ドーム型に成形していきましょう。

※雪山のサイドの部分は削って積み上げる

ワンポイントアドバイス☝️

家庭菜園などで使う、手持ちスコップなどが成形しやすいです。

手順④ドームの形になったら最後に水をかけてスコップなどで押し固める

手順⑤ドーム型に成形した雪山に穴をあけていく

スコップを使って雪山側面に好きなサイズ、好きな形で入口を書いて、これにそって穴を掘っていきましょう。その時、しっかり雪が固まっているかなど確かめながら掘り、もし固まっていないようであれば水をかけ、押し固めるようにしましょう。

ワンポイントアドバイス☝️

穴が大人一人座れるくらいのサイズになったら、中に入り、天井や周りを削って広くしていきます。ただし、急に広くしすぎるとかまくらの壁が薄くなり、崩れの原因になるので注意が必要です。もし、中が狭いのにもう壁に穴が空きそうという場合には、掘り出した雪などをさらに積み上げて全体を大きくしてから広く削っていくといいでしょう。

雪中キャンプでかまくら作り体験談【岐阜 郡上】

私の大学のテニスサークルは毎年親睦を深める為、河原でバーベキューをしたり、花見をしたり、キャンプをしたりしています。今回、サークルメンバーの1人から冬の雪中キャンプもやってみたいという意見がでたことから、初めて雪中キャンプにチャレンジすることになりました。

キャンプ場は、岐阜県の郡上の山奥にあり、近くには温泉やスキー場もあります。その為、積雪もかなりあり、雪を楽しむにはもってこいの場所でした。キャンプ場に到着すると、敷地内はあたり一面雪景色。街中では、雪は降ってもなかなか積もらない為、思わず、皆「うわぁ〜すごい」歓声があがりました。

そして雪合戦をしたり、雪の中にダイブしたり童心にかえり皆で雪まみれになりながら楽しみました。ひとしきり遊んだ後、2グループ分かれてかまくらを作ることになりました。せっかく作るのなら相手のグループより良いものを作りたいという気持ちから皆のモチベーションも上がりました。

でも皆かまくらを作るのは初めてでした。どんな風につくったら、上手くいくのかどんなデザインにしたらいいのか、いろいろ意見を出し合い、協力し合い役割を分担しながらかまくらを作りました。かまくらは思ったより、体力もいり大変でしたが仲間と声を掛け合いながら作ることで、楽しめたと同時に作り終えた時の達成感はやったものでしか味わうことができないものでした。

出来上がったかまくらの中は、とても暖かく温かい豚汁を食べながら、外の景色を眺め、仲間と語り合う時間は最高の時間でした。夜はかまくらの中にあかりを灯すと雪で幻想的な雰囲気になり、やわらかい灯に心が癒されました。そして澄んだ空に光輝く星達に皆感動していました。

今回雪中キャンプでかまくらを作る為に仲間と協力することで一致団結チームワークが生まれました。そしてかまくらの中で食事をしたり、夜はかまくらの中から漏れる光が幻想的な世界を作りだすなど貴重な思い出に残る体験をすることができました。

まとめ

いかがでしたか?雪中キャンプというと、寒い、大変などマイナスのイメージを持つかもしれませんが、対策さえしっかりしていれば、雪中でしか味わうことが出来ない楽しみ方がたくさんあります。

今回は岐阜県にある郡上のキャンプ場で、かまくら作りを通して、仲間との関係も深まったと共にかまくらならではの楽しみ方が出来ました。そして夏では味わう事ができない思い出に残る特別な時間を過ごすことができました。

皆さんもぜひ、雪中キャンプでかまくらにチャレンジして大切な仲間や家族などと過ごしてみてはいかがでしょうか?

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