キャンプといえば夏であり、バーベキューや花火、スイカ割り、川遊びなどを思い浮かべる人が多いと思いますが、実は秋〜冬のキャンプは夏にはない魅力があり、一度経験するとハマる方も多いようです。
秋〜冬のキャンプはどんな魅力があるのでしょうか?
⭐️遠くの景色がはっきり見え、星空がとても綺麗
⭐️虫もいなく、人も夏より少ない
⭐️焚き火で癒される
⭐️寒い中で食べる鍋料理は心も体も温まり、おいしさも格別
⭐️ストーブでテントの中も温まり、癒される
そんな魅力のある秋〜冬のキャンプですが、寒さはつきものです。特にテント内で過ごす時に防寒対策をしておかないと、せっかくの楽しいキャンプも寒すぎて辛い思いをすることに。。。なんてことも。
秋〜冬のキャンプを暖かく快適に過ごす為のおすすめなアイテムや工夫を紹介したいと思います。
これであなたも秋〜冬のキャンプを楽しめること間違いなし👍✨
秋〜冬のキャンプ寒さ対策
①テント編
テントの購入を考える時、ドームテント、2ルームテント、モノポールテント等、タイプで選ぶ人が大半ではないでしょうか?
しかし、秋〜冬キャンプも前提で考えるのであれば、4シーズンモデルと呼ばれるテントを選びたいところです。
4シーズンモデルがおススメというのはどんなところなのでしょうか?
ひとつはフライシート※1の裾にスカート※2が装備されていることです。
全周にスカートが装備されていれば、テント内に冷気が入り込むのを防ぎ、底冷えを抑えてくれます。
これからテントの購入や買い替えを考えている人や秋〜冬のキャンプも楽しみたいと思っている方は、このような装備が備わっているかどうかもチェックしてみましょう‼️
②暖房器具編
10月からのキャンプは朝夜は冷えだし、12月からは最低気温が0度に近くなります。
これが山間部となれば、さらに気温は下がります。その為快適にキャンプをするために暖房
対策は必須となります。
そこでキャンプでおススメの暖房器具をいくつか紹介したいと思います。
石油ストーブ
冬キャンプの定番といえば、石油ストーブ。
焚き火のように手間がかからず、燃料も簡単に手に入れることができます。
石油ストーブには大きく分けると対流式と反射式の2種類があります。
対流式
ストーブを中心に周りを暖めることができるので、空間全体を温めることができます。
反射式
半面に反射板がついているので、一方向をピンポイントで暖めることができます。
カセットガスストーブ
カセットガスを使ったストーブは、石油ストーブと比べて、コンビニやスーパーなどで燃料を購入することができるため、管理やメンテナンスが簡単です。
そのため手軽に利用することが可能です。
一方で、ガス缶1本あたりの燃焼持続時間が2〜3時間であるため、一時的に温まりたい時におすすめです。
薪ストーブ
冬のキャンプの憧れといえば薪ストーブではないでしょうか。これがあるだけで一気に上級者にランクUP‼️
煙が煙突から排出されるだけでなく、テント内をポカポカに暖めることができます。
また、実用性が高く、鉄板やオーブンとしても利用できる為、料理の幅も広がります。
ただ、薪ストーブに対応したテントが必要であり、ストーブを扱う技術も必要となるので、ハードルは高めです。
冬キャンプに慣れてきたらぜひ挑戦してみてほしいアイテムです。
テント内で石油ストーブやガスストーブを使用する場合には一酸化炭素中毒に注意しましょう‼️
テントのサイズや、換気口の大きさにより変わってきますが、一般的に1時間に1〜2回の換気をすることが推奨されています。
〈一酸化炭素中毒の症状〉
初期症状は風邪の引き始めに似ていています。次第に頭痛や吐き気を催し、最悪の場合意識不明になり死に至る可能性もあります。
③床編
せっかくの楽しいキャンプ、地面からくる強烈な冷気で、寒くて眠れない夜を過ごすのは辛すぎますよね。
そこで大切となってくるのが床対策。底冷えを無くし、地面からの放射冷却を防ぎ、空気の層を作り、暖かさを逃さないようにすることがポイントです。
テントの中に敷くものといえば。。
まずは銀マットです。
「本当にそんな薄い銀マットでいいの?」と思われた方もいるかもしれませんが、銀マットは、アルミシートで熱を反射してくれるので寒さ対策には必須アイテムなんです。
銀マットっていざ敷こうとした時、一体どちらを上にして敷くのかと迷う方も多いと思いますが、
敷くときは銀の面を上にして敷くようにしましょう‼️
銀マットはそこまで高い商品でもなく、比較的簡単に手に入るので準備しておくことがおすすめです。見た目が少し気になるという方はウレタン素材のテントマットでもOKです。
次に敷くものは、ブランケットやラグ、毛布
その上に寝袋の順に敷くといいでしょう。
※真冬の場合は、寝袋の前にさらにエアマットを敷くとより暖かくぐっすり眠ることができます。
また、テントの下に敷くグラウンドシートやブルーシートを敷くことによって、テントを直接地面の上に設営した状態に比べ、地面からの冷気を和らげることができます。その為、キャンプでは重宝されるアイテムです。
④寝袋編
キャンプには欠かせないものといえば寝袋。
シュラフとも呼ばれたりします。
種類も豊富で、価格もリーズナブルなものも増えていますが、価格優先で選んでしまうと寒さが凌げなかったりグッスリ眠れないなんていうことにもなったりします。寝るときは暖房を切るので、しっかりした寝袋を選ぶようにしましょう‼️
寝袋(シュラフ)には、大きく分けてマミー型(ミノ虫のような形状で身体にフィットする)
と封筒型(布団を折りたたんだような長方形のもの)の2種類があります。
秋〜冬のキャンプで使用する寝袋は、マミー型で限界温度が−30℃くらいの寝袋がおすすめです。
このクラスになると、−10数℃くらいの気温でも寝ることができます。
さらにより暖かく快適に眠る為のアイテムとしてカイロがあります。
カイロは持続時間が長くて夜に使い始めて朝まであたたかさが続くうえ、しかも安いのが魅力です。
カイロを貼って5時間を超えた当たりから寝袋内の温度が37℃以上になります。
寝袋の裏側に肩や背中、お尻や足の辺りになるところにカイロを貼る(8枚くらい)のがおすすめです☝️
電源がある場合は、電気毛布と組み合わせるのもオススメです。電気毛布は寝袋の中に入れたり下に敷いたりして使うことができます。
一人で使うのもOK、家族と共有してもOK、何かと使いやすいアイテムです。
⑤服装編
寒さ対策において、もっとも重要なのが服装です。
秋〜冬キャンプでの服装は、ただ単純に厚着をすればいいわけではありません。
これから上げるポイントをチェックして服装の最適化をはかり、同時におしゃれも楽しみましょう‼️
ポイント①:服装選び
服装を選ぶときは、ベースレイヤー(肌着)・ミドルレイヤー(中間着)・アウター(上着)の3層からなるレイヤーを意識する。
- ベースレイヤー(肌着):汗をよく吸い、乾きやすいもの
- ミドルレイヤー(中間着):通気性・保温性があるもの
- アウター(上着):雨や風をしっかり防いでくれるもの
ポイント②:気温によって服のタイプを選ぶ
冬キャンプといっても、住んでいる地域や時期によって、気温が大きく異なります。そのため、キャンプをする場所の気温に合わせて服を選ぶ必要があります。
〈最低気温10〜15℃〉
ほどほどの厚着で、温度調節しやすいものを選びましょう
この時期は季節の変わり目であり、昼と夜の寒暖差が激しくなります。簡単に脱いだり着たりできるものを用意しましょう。
服装例
- ベースレイヤー:薄手のインナー
- ミドルレイヤー:長袖Tシャツ、トレーナー等
- アウター :フリース、ベスト等
〈最低気温5〜10℃〉
しっかり防寒できる厚手の服を用意しましょう
この時期はしっかりとした防寒装備が必要なため、ダウンジャケットなどの保温性に優れる服を用意するといいでしょう。
服装例
- ベースレイヤー:厚手のインナーベースレイヤー:厚手のインナー
- ミドルレイヤー:フリース、セーター等
- アウター :ダウンジャケット、コート等
〈最低気温5℃以下〉
服装だけでなくテントなどの選択も重要
中途半端な服装では快適に過ごせないどころか、場合によっては低体温症などのリスクがあります。
服装例
- ベースレイヤー:厚手の上下インナー
- ミドルレイヤー:フリース、インナーダウンなどアウター(防風性のあるダウンジャケット等)
気温が一桁まで下がる時期は、マフラーなどの小物アイテムも取り入れるといいでしょう。肌の露出を可能な限り無くすことが重要となります。
キャンプにおいて、焚き火は楽しみのひとつであり、寒さをしのぐ手段でもあります。しかし、火の粉によるアウターの穴あきが心配ですよね。
そこで便利なのが、火の粉がついても燃え広がりにくく、損傷を最小限に抑えられる難燃性素材で作られたアウターです。
火の粉に強いだけでなく、生地自体がとても丈夫です。
⑥食事編
野外で行うキャンプは、日中は寒さを感じる時期でなくても、朝晩は気温が下がりやすく特に夜は一気に冷え込み底冷えします。
そんなときに温かい鍋料理が食べられると、身体を芯から温めることができます。
特に寒い季節には、体を温めるスパイスの効いた辛い料理やニンニクやしょうが、根菜類などを使うことで、食べ終わったあとも、ポカポカ効果が持続します。
そこで、おすすめの鍋料理をいくつか紹介したいと思います。
キムチ鍋
冬の鍋料理と言えばキムチ鍋‼️
凍えた体を芯から温めてくれるのはやっぱり辛い料理ではないでしょうか。心と体を温めてキャンプをより楽しみましょう!
シメにご飯とチーズを入れて食べればリゾットに、麺を入れればラーメンに大変身 いろいろ楽しめる一品になると思います。
トマト鍋
子どもを連れて冬キャンプしたい、いつもの和風ではなく、洋風の鍋を楽しんでみたいなどという方は、大人も子どもも大好きなトマト鍋がおすすめです。
また、残った汁にご飯を加えチーズをのせたらリゾットも楽しむことができます。
石狩鍋
石狩鍋は、北海道の郷土料理で、サケの身とキャベツ、じゃがいも、にんじんなどの野菜とキノコなどを一緒に昆布のだし汁の中に入れて、味噌で味をととのえる鍋料理です。簡単に作れるので、新しいものを食べたいなと思う人はぜひチャレンジしてみて下さい。 栄養満点で心も体も温まりますよ👍
シメにうどんやご飯を入れて食べれば、最高ですね!
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介したような防寒対策をすれば、秋〜冬のキャンプも快適で楽しいものになります。
そして、夏のキャンプでは味わうことの出来ない、澄んだ夜空に広がる満点の星や、焚き火を囲みながら、温かい鍋料理で心も身体もあったまる秋〜冬ならではの良さがあります。
そして、一度経験すると、その良さにハマる方も多いと言われています。
ただ、秋〜冬のキャンプは防寒対策は必須になります。正しい対策をしないと、命に関わる重大な事故も発生する可能性もありますので注意⚠️が必要です。
用品を購入する際は、防寒対策の視点から自分の目的に合ったものを選ぶようにしましょう‼️
そうすれば、秋〜冬のキャンプを楽しめること間違いなしです👍
(J.O)