テントの正しい数え方とは?単位が「張」となった由来や歴史を紹介

キャンプや運動会、屋外で開かれるイベント時に使われてるテント。

キャンプブームで身近になって来ましたが、どう数えるのか知っているでしょうか?

ここではテントの数え方や種類などを紹介していきたいと思います。

目次

テントの数え方は「張」

「張」(はり)は、日本語における助数詞の一つで、幕などを張るものに数える時に用いります。

特にテントやタープ、のぼり旗、張り紙などを数える際に使われる単語です。

テントを数える時は1つ目のテントは「一張り」2つ目のテントは「二張り」と数えます。

例文:

  • キャンプ場にテントを二張り張った。
  • この庭にフェンスを張りめぐらせよう。

このように、「張」はテントやその他の物を数える際の便利な助数詞となります。

テントの数え方のよくある間違い

「台」:

通常、「台」大きめの器具や用具、機械や車などを数える際の単位として使用されます。例えば、車を「1台」「2台」と数えたり、洗濯機や冷蔵庫を「1台」と数えるのが一般的です。

元は人や物を載せる台や、台座を数える単位として使われていました。

「梁」:

「梁」は同じ読み方ですが建築用語なので張とは違う意味になります。

主に建物の屋根などに使われる部材の読み方です。

「基」:

「基」は主に建物や構造物を数える際に用いられる単位で、簡単に動かせない物に使います。

テントは仮設的で簡単に動かす事が出来るのでこの「基」という数え方はしません。

他のアウトドア用品は何と数えられる?

タープの単位

タープもテント同様に「一張、二張」と数えます。

焚き火の薪

束ねると束や把となる

一束、二束(たば)

一把、二把(わ)

ランタン

通常は1個、2個と数えます。

据えて照らす場合、数える時は「基」と数えます。

寝袋

一枚、二枚(まい)

クーラーボックス:

  一個、2個

「張」という数え方の由来

「張り」と言う字は「弓」と「長」と言う字が組み合わさって出来ています。

「長い弓の弦を伸ばす」と言う意味を持って「張」と言う字が出来ました。

「張る」とは、「伸ばす、広げる」や「設ける」と言う意味合いがあります。

テントの伸ばしたり広げたりする性質や設置することから「張り」という数え方をするようになったと言われています。

テントの数え方の歴史

歴史的背景

かつての日本や他の地域では、布や皮を張り、柱や竹を使って宿泊場所や避難所を設置することがありました。このような歴史的背景も、テントを「張」と数える始まりとして影響しているかもしれません。

古代のシェルター

日本の古代においても、布や皮を使って仮設のシェルターや宿泊場所を作成することはありました。これらの仮設のシェルターを「張る」行為が、テントの数え方の起源として影響している可能性が考えられます。

「張る」の行為

テントやタープを設置する際の「張る」という動作は、布や材料を伸ばし、固定することを意味します。この動作を基に、「張」という数え方が自然に使われるようになったと考えることができます。

近代のアウトドア文化

20世紀に入り、レジャーやアウトドアなど外での活動が人々の間で人気を集めていて、テントやタープなどのアウトドア用品も広まるようになり、このような光景の中でテントを「張」と数えるのも典型的になって来たと言えます。

商品としてのテント

近代以降、テントは様々な商品として市場に出現するようになりました。品物としてのテントが広まる中で、テントを「張」と数えることが定着した可能性も考えられます。

世界のテントの数え方とキャンプ文化

アメリカ

テントの数え方: “Tent” という単語を使用して、個数をその前に置きます。例: “one tent”, “two tents”

キャンプ文化: アメリカは国立公園や州立公園が豊富で、キャンプは非常に人気のあるアクティビティです。キャンプカーでのロードトリップやバックパッキングなども良く行われています。

イギリス

テントの数え方: “Tent” を使用し、例: “one tent”, “three tents”

キャンプ文化: イギリスには多くのキャンプサイトが存在します。自然の中でリラックスして楽しむ文化が根付いています。

フランス

テントの数え方: “Tente” を使用し、例: “une tente”, “deux tentes”

キャンプ文化: フランスはキャンプ地が豊富にあります。特に夏の休暇時には多くの家族がキャンプを楽しみにやってきます。

オーストラリア

テントの数え方: “Tent” を使用し、例: “one tent”, “four tents”

キャンプ文化: 広大な自然地帯を持つオーストラリアでは、ビーチキャンプや国立公園でのキャンプが大変人気です。

アラブ諸国

テントの数え方: アラビア語で “خيمة” (khayma) と言い、数量によって変わってくる。

キャンプ文化: 砂漠の中での伝統的なテントキャンプが一般的。過去の遊牧民の生活スタイルが影響しています。

ドイツ

テントの数え方: “Zelt” を使用し、例: “ein Zelt”, “drei Zelte”

キャンプ文化: ヨーロッパの中心に位置するドイツはキャンプ地が豊富で、多くのドイツ人が近隣の国へもキャンプに出かけます。

カナダ

テントの数え方: “Tent” を使用し、例: “one tent”, “five tents”

キャンプ文化: カナダは広大な野生の自然と美しい国立公園が点在しており、ファミリー層や友達同士でのキャンプが大変人気を得ています。また、冒険心を持つ者たちはバックカントリーキャンプを楽しむこともあります。

南アフリカ

テントの数え方: “Tent” を使用し、例: “one tent”, “two tents”

キャンプ文化: サファリのためのキャンプが特に人気で、国立公園内でのテントキャンプや、より快適で豪華なキャンプ、グランピングも普及しています。

インド

テントの数え方: ヒンディー語で “टेंट” (Tent) と言う。

キャンプ文化: ヒマラヤ山脈の近くや、その他の自然豊かな地域でのキャンプが人気で、特に登山などと組み合わせたキャンプがよく行われています。

ブラジル

テントの数え方: “Barraca” を使用し、例: “uma barraca”, “três barracas”

キャンプ文化: 広大な国土を持つブラジルには沢山のキャンプスポットがあります。熱帯雨林から海岸線まで色々な自然環境でキャンプを楽しむことができます。

テントの種類

テントにはたくさんの種類があり、自分のキャンププランや場所、天候、人数などの条件に合わせて最適なテントを選ぶことが大切です。

キャンプをする際、参加人数やその場所においての使用条件も視野に入れながらテントを選ぶ参考にしてください。

トンネル型テント

トンネルの形をしていて、カマボコテント、イモムシテントなどととも呼ばれています。

内部のスペースが広いのでグループキャンプやファミリーキャンプに向いています。フレームは外側に配置されることが多いです。

ドーム型テント

丸いドーム形状をしています。定番中の定番。設営が簡単で風にも強いので初心者や女性にもおすすめです。設営のしやすさと居住性のバランスが取れているので多くのキャンパーに人気があります。

ソロ用からファミリー向けまで種類が豊富です。

ワンポールテント

中央に1本のポールが立っていて、その周りにテントが広がる形状をしています。見た目が特徴的なので内部の空間を最大限に利用できます。

インナーテントを使うことで、自由自在にアレンジすることが出来ます。

タープテント

シンプルな形状で、上部を支えるポールやロープとともに、地面に固定するスタイルです。パーツ点数が少なく、設営も簡単です。軽量でコンパクトなのでトレッキングやバックパッキングに最適で良く使われています。

周囲に壁がなく開放感があるのが特徴です。

ポップアップテント

折りたたみ式で、一度開くと自動的に形状が完成するタイプです。設営・撤収が非常に簡単ですが、固定するタイプではないため、耐風性や耐久性はそれほど高くない物もあります。

ジオデシックテント

複数のポールが交差する形で設計されていて、強風にも非常に強い耐久性があります。山岳地帯や厳しい環境でのキャンプに向いています。

ジオデシックとは、地球上の大円の弧という意味で、モントリオール万国博のアメリカ館、富士山のレーダードームなどに採用され、脚光を浴びました。

ロッジ型テント

大家族や大人数でキャンプをする時に役立ちます。

ロッジ型なので小屋のような形が特徴的です。

室内の面積や空間が比較的広く、天井も高く開放的で居住性に優れています。

大きさ、重さがあるので車は必須になります。

設営スペースが必要になるので狭い林間などには向かないかも知れません。

ツールームテント

寝室とリビングのスペースが確保されているテントです。

タープとテントが一体化になっていて荷物も少なく設営や撤収が1度で済ませられるので家族でのキャンプにおすすめです。

寝室とリビングスペースが別れているのでスペースを大きく取ることが出来て快適なキャンプを楽しめます。

ソロテント

1人用のコンパクトなテント。

近年流行しているソロキャンプやツーリングなどに最適なテントです。

1人でも設営が簡単な吊り下げ式のテントやコンパクトに収納が出来て持ち運びしやすい物など、利用性の高いテントが多くあります。

まとめ

テントには長い歴史があり使用シーンに合わせてテントの材料や作りが変わって来たことがわかったかと思います。

このような様々な過程をたどり、今の強度性、安全性の高いテントが出来ました。

あまりテントを数えることはしないかもしれませんがテントの数え方は「張り」になります。

「一張り」「二張り」と数えていきます。

同じ読み方の「梁」と間違えないようにしましょう。

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