スキレットの使い方と手入れの仕方を知りキャンプ飯を楽しもう‼️

キャンプといえば、スキレットは欠かせない調理道具の一つではないでしょうか?

料理にこだわるなら、ダッチオーブンやストウブは最高の万能調理道具ですが、サイズも大きく荷物がかさばったり、重さもあり持ち運びが大変だったり、値段もそこそこします。

その為、ソロキャンプなどの少量のキャンプ飯を作る時や、キャンプを始めた初心者、ミニマルキャンプをする人にとってはハードルが高かったり、キャンプスタイルに合わなかったりします。

そこで、おすすめなのがスキレットです。スキレットはコンパクトなのに、食材を焼いたり煮たり蒸したり、多くの料理に使える万能な調理器具ですが、シーズニングや使用後の手入れが必要となってきます。

今回は、スキレットの使い方と手入れの仕方、スキレットを使ったおススメ料理をご紹介します。

目次

スキレットの魅力

冒頭にも述べたように、スキレットはコンパクトで手軽にキャンプを楽しみたい方にはおススメな万能調理道具です。

他にはどんな魅力があるのでしょうか?もう少し詳しくみていきましょう‼️

魅力1️⃣熱伝導や蓄熱性に優れている

スキレットは、普段家庭で使っているようなフライパンよりも熱伝導や蓄熱性に優れているため、ふっくらとおいしい料理をつくることができます。

また、蓄熱性が高く、保温性に優れているので、調理後に料理が冷めにくいです。

寒い日に屋外で煮込み料理などをした場合、フライパンや鍋よりもスキレットのほうが料理の暖かさを長くキープできます。

魅力2️⃣焼く・煮る・蒸す・揚げる・オーブン料理などが一つでできる

スキレットは、焼く・煮る・蒸す・揚げる・オーブン料理など、1つでさまざまな料理をすることができます。食材さえ用意しておけば、アウトドアシーンでも大きなお肉を焼いたり、揚げ物や煮込み料理、パンを作ったりとさまざまな料理を楽しむことができます。

魅力3️⃣調理してそのままテーブルにだせる

今はスキレットもデザイン性が高い製品が多く、そのままテーブルに並べて食事を楽しめるので、お皿がわりにもなり、キャンプに持って行く荷物を減らすことにもつながります。また、見栄えも良いことからオシャレでインスタ映えがするので、キャンパーの間でも人気があります。

魅力4️⃣様々なサイズがありコンパクトで軽量

ダッチオーブンやストウブと比べて軽量でコンパクトなので、かさばらず持ち運びにも便利です。

また、さまざまなサイズがある為、ソロから複数人まで対応することができます。

スキレットを初めて使う前にすること

スキレットを使い始めるときには、シーズニングという初回のお手入れが必要となります。

いわゆる鍋の油ならしのような作業です。この作業をすることで、スキレットの鉄臭さなど除き、サビやこげつきの防止にも役立つ大切な作業です。

使用する前のお手入れ(シーズニング)によって、スキレットが長持ちするかどうかが決まります。

前もってきちんとお手入れをすることでスキレットの汚れを予防できる上、鉄のにおいも気にならなくなります。

メーカーによっては工場での生産過程において、あらかじめシーズニング加工をおこなっている場合もあり、シーズニングが不要なものもあります。

使う前のシーズニングが面倒、大変と思う方は、使い始める前にはまず説明書をよく読んで、シーズニングが必要かどうか確認してみましょう。

初めて使う前のシーズニングの方法

1. スキレットを洗剤で洗う

買いたてのスキレットはサビ止めのワックスなどが塗られています。よって食器用洗剤を使って洗い落としましょう。たわしでゴシゴシとこすり、お湯で洗い流します。

スキレットの手入れのなかで洗剤を使うのは、基本的にこの使い始めのときだけです。

2. スキレットを強火にかけて水分を飛ばす

スキレットの水分を軽く拭き取ってから火にかけて、空焚きをします。

白い煙が出るま強火で熱して、取っ手の部分や外側までしっかりと水分を飛ばしましょう。

注意⚠️

スキレットがとても熱くなるので、皮手袋や鍋つかみを使ってやけどをしないよう注意しましょう。

素手で触ることができるくらいまでにしばらくそのまま置いて、スキレットを冷まします。

3. スキレット全体にオイルを塗る

スキレット全体にキッチンペーパーなどを使って、取っ手や外側部分までまんべんなくオイルを塗り広げます。

オイルはサラダ油や米油、菜種油など何でもOKです。

4. くず野菜を炒めて、鉄臭さを消す

スキレットがある程度冷めたら、オイルを加えて再び火にかけ、くず野菜を炒めます。

※くず野菜は端の部分なんでもOK

この作業により、スキレットの鉄臭さを消すことができます。しっかりと焦げるくらいに炒めたら、くず野菜を取り除きます。

5. 仕上げに再度オイルを塗る

くず野菜を取り除いたら、残ったくずやオイルをキッチンペーパーで綺麗に拭き取ります。

仕上げに空焚きをしてからスキレット全体に再びオイルを広げて塗り完了です。

スキレットを使う時の注意点

⭐️料理を入れっぱなしにしない

スキレットはお皿として使用することもできる便利なアイテムですが、料理を長時間入れっぱなしにしていると、スキレットが酸化してサビたり食材がくっついたりしてしまいます。

スキレットをそのままテーブルに並べる場合は、できるだけ早めに食べ切るようにしましょう。

料理を作り終わってから食事までの時間が空く場合は、別の器に一度移しておくなどの対策が必要です。

⭐️急に冷水をかけない

スキレットは蓄熱性が高く、調理後火から降ろしてもなかなか冷えません。

熱いままのスキレットに冷水をかけてしまうと、急激な温度変化によってスキレットが割れたりヒビが入ったりする場合があるので注意が必要です。

洗い物はスキレットがある程度冷めてから行うようにしましょう。

ただし、あまり冷えすぎてしまうと、鋳鉄でできているスキレットは汚れが落ちにくくなるため、温かいうちに洗うのがポイントです。

竹のささらや棕櫚ブラシ、たわしなどを使い、お湯をかけながら表面を洗うようにしましょう。

⭐️洗剤の使用はしない

スキレットを洗う時に、洗剤を使うと、シーズニングで作った油の膜がはがれてしまいます。

使用後のお手入れはお湯とたわしで汚れを落とす程度にとどめることが大切です。

⭐️料理の際は焦げ付き対策が必要

スキレットは熱伝導に優れています。その為、火加減が強すぎたり油の量が少なすぎたりすると、すぐに食材が焦げ付いてしまいます。

食材を入れる前にスキレットを強火で熱して、油が馴染みやすいようにしておきましょう。

アウトドアでは、家庭のコンロやIHと比べて火加減が難しいことも多いです。

油は必要な分量をしっかりと引いて焦げ付きを抑えるようにしましょう。

⭐️湿度の高い場所で保管しない

スキレットは、湿気の多いところで保管するのはNGです。

スキレットに水気が残っていたり、湿度の高い場所で保管したりすると、すぐに赤サビが発生します。

スキレットを使った後は冷ました状態で新聞紙などに包み、湿度が低い場所で保管するようにしましょう。

スキレットを使った後は冷ました状態で新聞紙などに包み、湿度が低い場所で保管するようにしましょう。

スキレットが焦げたりサビてしまったら

焦げてしまった場合

スキレットで調理するものによっては、焦げ付いてしまう場合があります。スキレットの焦げ付きは、サビと同じように擦って落とすことができます。まず、たわしなどの道具を使い、スキレットの焦げ付きをある程度削り取りましょう。

次に、水と重曹をスキレットに入れて沸騰させ、お湯を冷まします。スキレットに入れたお湯が手で触れるほどになるまで冷めたら、たわしやスクレーパーで焦げ付きを擦り落とします。

次に、スキレットを火にかけて水分を蒸発させ、温かいうちに食用油を塗って完了です。

サビついてしまった場合

サビを落とす際は、たわしとクレンザーの2種類を準備しましょう。

まず、スキレットを強火で加熱し、サビを炭化させ、火からおろして冷まし、炭化したサビをたわしで擦って削ります。

次に、スキレットにクレンザーまたは粉末状の重曹をかけ、スポンジで磨いてから洗います。最後にスキレットを火にかけて全体の水分を飛ばしたら、スキレットが冷めないうちに食用油を塗りましょう。

スキレットのお手入れ方法

①スキレットを洗った後は火にかける

スキレットの原材料である鋳鉄は非常にサビやすく、水分が付着していたり、湿気の多い場所においておくと1日ほどでサビてしまう危険性があります。

スキレットを洗った後は、水気を軽く切って火にかけ、水分を残さず飛ばすようにしましょう。

②水分を飛ばしたあとは油を塗る

火にかけて全体の水分が飛んだら、キッチンペーパーでスキレットの内面に食用油を塗りましょう。

このように鍋に油をコーティングして長持ちさせる作業のことをシーズニングといいます。

毎回油を塗る必要はなく、3、4回に一度のペースでOK

ただし、長期間スキレットを使用しない場合には、内側だけでなく外面にも油を塗るようにしましょう。

ワンポイントアドバイス☝️

シーズニングに使う油はサラダ油はもちろんですが、米油、太白ごま油、菜種油など無臭の植物油ならなんでも使えます。オリーブオイルも使えますが、特有の風味が移る場合があるので、注意が必要です。

③油を塗った後は再度空焚きする

スキレットに油を塗り込んだら、もう一度空焚きをしましょう。

中火くらいの火にかけ、煙が出てきたら弱火にして加熱し続け、煙が出なくなったら火を止めて冷まし、もう一度油を塗ります。この空焚きの工程をスキレット全体の色味が均一になるまで繰り返します。

④野菜クズを炒める

もう一度スキレットを火にかけて野菜のクズを炒めます。野菜のクズを炒めることで、野菜に含まれている水分とスキレットに塗った油分が反応し、油膜が形成されてサビや焦げ付きを防ぐ効果があります。

また、スキレットの鋳鉄の臭いを防ぐ効果などもあります。ただし、野菜クズが焦げ付かないよう、火にかける時間には注意が必要です。

野菜クズを炒めた後は、もう一度スキレット全体に食用油を塗りましょう。その後、スキレットが完全に冷めたら事前のお手入れは完了です。

⑤野菜のクズを炒めた後は再度油を塗る

野菜のクズを炒めた後は、もう一度スキレット全体に食用油を塗りましょう。

その後、スキレットが完全に冷めたら事前のお手入れは完了です。

⑥新聞紙などで包んで保管する

スキレットの原材料である鋳鉄は非常にサビやすく、湿気の多い場所においておくとサビてしまう危険性があります。

スキレットを使うまで時間が空く場合は、新聞紙などで包んでおきましょう。

※この手順をしっかりと行うことでスキレットが長持ちしやすくなるため、必ずシーズニングを行うようにしましょう。

スキレットおススメレシピ

最後に、スキレットを使ったおすすめレシピを

いくつか紹介します。

アサリのバター蒸し

<材料>4人前

★ アサリ・・・お好みの量

★ 酒・・・あさりの1/10の量

★ タイム・・・1枝

★ バター・・・10g

<作り方>

1. スキレットに材料全てを入れて火にかける

2. 上下入れ替わるように時折軽くゆする

3. あさりが開き、グツグツしてきたら完成

海老とトマトのアヒージョ

<材料>2人前

★むき海老1パック

★ミニトマト6個

★マッシュルーム6個

★にんにく2かけ

★鷹の爪1本

★アンチョビ3枚

★ブロッコリー適量〈なくてもOK〉

★オリーブオイル100ml

★塩

<作り方>

1. マッシュルーム、ミニトマト、アンチョビ、鷹の爪を切ります 

2. オリーブオイルを入れたフライパンに、材料をすべて入れて煮込み、最後に塩で味を整えれば完成。ブロッコリーも入れるとさらに彩りも良くなりますよ。

簡単チーズフォンデュ

<材料>2人前

★カマンベールチーズ1個

★プチトマト7個くらい

★ブロッコリー1/4

★ウインナー3~4本

水 適量(スキレットの2/3くらいの量)

<作り方>

1. 具材を一口サイズに切り、スキレットに水を入れてボイルする

フタがない場合はアルミホイルでフタをすると時短できます

2. 火が通ったらボイルしていたお湯を捨て、そのまま少し焼き色を付けます

3. 焼き色が付いたらスキレットの真ん中にスペースを空け、アルミホイルで包んだカマンベールチーズを置きます(カマンベールチーズは上部の白カビをカットしましょう)

4. カマンベールに火が通り柔らかくなったら完成。食材にチーズを絡めて食べましょう

パエリア

★米1合

★シーフードミックス50g

★エビ4匹

★玉ねぎ1/4個

★パプリカ1/4個

★薄切りニンニク1片

★トマトジュース100ml

★水100gml

★コンソメ小さじ1

★塩小さじ1/3

★オリーブオイル大さじ2

★ブロッコリー 適量

<作り方>

1. スキレットにオリーブオイルをひき、にんにく、玉ねぎ、パフリカ、シーフードミックスを炒める

2. 洗っていないお米を入れて炒める

3. お米が透き通ってきたらトマトジュースと水、コンソメを入れて蓋をして弱火で15分ほど煮込む

4. 汁気がなくなれば、火からおろして10分ほど蒸らせば完成。仕上げに茹でたブロッコリーを添える

まとめ  

いかがでしたか?

スキレットは手軽で持ち運びも便利な万能調理道具です。そして作ったものをそのまま出せ、オシャレでインスタ映えするというのも魅力ですね。 

今回ご紹介した使い方、手入れの仕方を知れば長く使う事ができ、手軽でオシャレにキャンプ飯を楽しむことができます。

まだスキレットを持っていない方、持っているけど扱い方がイマイチわからず、家に眠らせている方、是非スキレットでキャンプ飯を楽しんでみたらいかがでしょうか。

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